「………夢夏」
「っ、なぁに?」
「過去は捨てなくて良いが、思い出す時は、その過去を笑って話せる時にしろ」
な、なに?
寝てたんじゃなかったの!?
「コンプレックスなの、髪が。
それでいて、トラウマでもあるの」
「俺は好きだけど、どんなお前でも」
「、ありがとう」
椎は膝から起き上がり、私の頬に手を添えた。
冷たい手がとても気持ち良くて、無意識に擦り寄せ目を瞑った。
「なぁ・・・・・・、抱き締めて良いか?」
「・・・・・・・甘えん坊ね、今日は」
私が微笑んだと同時に、後頭部と背中に手を添えられて、一瞬で引き寄せられた。
・・・・・・・最近、生徒会メンバーのスキンシップが妙に激しい気がするのだけれど。
「良い香りね、椎の香水」
「あ? あぁ、お前が好きそうなのにしてるからな」
「そうなの? ふふふっ、優しいのね、椎は」


