不満そうな真帆に一度微笑む。
「・・・・・わかった、待ってるね、夢ちゃん!」
いつも通りの可愛い笑顔を振り撒き、ドアを閉めた。
となると、私達は必然的に2人きりになる。
でも、やる事なんて1つも無いワケで。
「・・・・・幸せね、貴方は」
椎の寝顔を見ていたら、そう思った。
椎を思ってくれる人が沢山いるから、生徒会長にもなれて。
執行部のメンバーも、椎を信用しているから手を貸す。
「でも、その分努力しているんでしょうね、貴方は」
さらさら、傷む事すらない髪を撫でる。
金髪は嫌いだったけれど、椎の髪を見た瞬間に綺麗だと思った。
羨ましい。
私なんて、この髪で沢山嫌な思いをしたのに。


