「今日はね、藤谷の嬢が御世話になったと聞いたから、お礼をしたくてね。藤谷の嬢と私の家は取り敢えず良い関係を持続させたかったからね」
「お礼なんてとんでもないです!! 私も女の子の友達が出来て嬉しかったので」
ジロリ、椎を見ると。
「翡翠達の事は悪かったよ」と、謝ってきた。
「今から本家に行くんだけれど、食事を一緒にしないかしら?」
「本家………?」
「大丈夫、怖くないわよ。さ、みんな乗って」
本家、という言葉に何か嫌な予感が頭を過ったけど、そんなワケ無いか、と頬をぺちんと叩いた。
「椎ン家、久々だなー。葵サンいるのか?」
「僕も会いたーい!」
「いや、今日は「あんたら、うちの旦那に手ぇ出したら殺すわよ」」
「奏じゃねぇんだから、そっちのケはないっすよ?!」
「おいおいー、いくら天下の奏夛様でも男は無理よー」


