何故か少し不機嫌そうに真帆にプロレス技をかける陵に。


多分、海に行く事に抵抗があるんでは無くて、最近会う回数が多くなった紫音君に何か思いがある奏夛。




「ちょっと、帰っちゃうの?!





香月も、いつもみんなを探るように見るけれど、多分椎のため。


椎は、みんながいき過ぎないように見守っているし、極たまに問題児に混じる。




「・・・・・・では、さよなら」


「あぁ、またな魅月。」


「ちょっと、私この雰囲気どうまとめれば良いのよ…っ」




一歩ずつ、少しずつ本当の顔を見せてくれた真帆。



一歩は小さいけれど、みんなとの距離は縮まっている。



「あーあ・・・・、行っちゃったわね。」


「ガナッシュ作るけど、食べるやつ、手ぇー上ーげ。」


「ガハハッ! 疋田じゃんか!」

「俺も手伝うよー、香月ちゃあんー」


「香月、トリュフ、ビター」


「わかってる、夢夏、食うか?



「うん、私香月のチョコレート大好きよ」