「中2の時、施設が潰れることになって。 幸い、兄弟は里親が見つかったんだ。 それで迷ってた俺達の前に、椎君が現れた。
それで、
『お前らは、俺が貰う。いっておくが絶対に手放さない。逃げようとしても無駄だ。』
そう言ったんだ。
椎君は本当に俺らを守ってくれた。そして椎君の幼なじみの香月君にも会った。
それでも、俺は、この喋り方からは逃げられなかった。」
「・・・・・・・・・」
「それで、今素の自分を見せられる人は、指折り数えられるぐらいしかいない。
それに、此れからする恋は母さんや家族に重ねて見てるだけかもしれない。
・・・・・・・・・それが『僕』の闇だよ。」
「・・・・・・・・・・・真、帆」
「泣かないでよ夢ちゃん。 ほら、泣きすぎだって、──────────ッ?!」
「っ────」
無意識に私は真帆を抱き締めていた。
キツく、キツく。


