「また溢して・・・・・自分で食べれる様にしなさい!」


「引き取ってあげたんだから、大人しくしてろ!」




いつも聞かされる言葉。


小さな俺は、引き取られたこの家の隅で静かに暮らしていた。


何故引き取られたかというと、要するに捨てられたのだ。

小1になり直ぐに、元親が仕事の後輩だったこの家の親に俺を預けた。


『顔はいいから、ホストにでもすれば稼げる』


という言葉と共に。


俺は意味がわからないまま、『椎名真帆』になり、沢山の兄弟達と住むことになったのだ。


だが、住むは良いが虐待はされるし、扱いも酷い。