トントトトンットートートートトトト!



軽快な扉をノックする音が聞こえる。

と、同時に私は扉を開いた。




───────ガチャッ!


ビタン!!!!



「オブッ!!!!!」


「おはようっ真帆、・・・・・て、あれ?」



扉を開けると、何故か鼻血を流して顔を手で覆う真帆がいた。


しかも豪快に倒れていて、涙も流している。



そして、すぐ私は解った。

―――やったのは私だ・・・・・。



「・・・えーと、良い朝だね?」


「うわあああああああん!!
これのどこがさ!?」



***



「うっわ~。昨日家出して、バイクに乗りながら寝て、俺に部屋まで運ばせた上にー?真帆にも手を出して血まで出すのか~?」


ソファーで綺麗に足を組ながら奏夛が言う。
そして隣に座りぐずっている真帆から涙が落ちた。


今の状況を説明すると、私が真帆を泣かせてしまった説明を正座をしながらしているのだ。



「違うわよ!」


そりゃあ違うくない部分も一部あるけどっ…!


「とんだ暴走女だな。あ、女じゃないか、お前タマでもついてんじゃねぇの?」

「ゃっ、馬鹿!!!」



制服のスカートをピラリと捲る陵。
いや、ピラリなんてもんじゃなく、ガバッと一気に捲りあげた。