私はホロリと涙が零れるのをハンカチで拭き取った。

うん、今の妃優先輩は忘れよう………。



「、夢夏!無事で良かった。




くしゃりと髪を書き上げ、爽やかにつかさ先輩が言った。



「つかさ先輩、心配をおかけしてすみませんでした。」

「・・・・・・・・・先輩って付けるの止めようか夢夏。言われなれなくて戸惑うからさ、呼び捨てか椎みたいにサン付けでもいいよ」

「え、ぁ……つかさ、さん?」

「そ。 ってかマジで無事で良かったー!」



私の腰に手を回し、首に顔を埋めるつかささん。

なんだか猫みたいで、可愛かった。



「あたしも!妃優ちゃん、でもいいからっ」

「あら、私も翡翠さんで良いわよ」

「ふふっ、じゃあ妃優ちゃん、翡翠さんって呼びますね」