素直じゃないねぇ、なんていいながら、私の体を上着から出した。

・・・・・・ありがとう、奏夛。

姫って呼ばない意味も、緩い口調の意味も、全部わかってるから。


一度奏夛に微笑んで、視点を椎に向ける。


椎は一度私に頷き、私の腕を自分の腕に絡ませ、そして手を。

指と指を絡めた。



それを合図に左から香月、奏夛、私、椎、真帆、陵の順で歩き出した。