鼓膜が避けるぐらいの響く鉄の音。
冷静になると沢山の雄叫びが聞こえる。
あぁ、魅月のみんなが来たんだなって思った。
破裂音の方に視線を向けると、こんなときなのに余裕を感じられる生徒会メンバーがいた。
漆黒のマスクにスウェットのような格好。
背中には金で描かれている豹に豹が大事そうに守る一匹の蝶。
因みに金が椎、紫が香月、赤が真帆、陵がオレンジで銀が奏夛。
私も着るなんて言ってたけれど、私は何色なのかな。なんて思った。
「漸く来たか。おせぇよ」
「ぁあん!?テメェらが勝手にこいつ誘拐するからだろボケ!」
「良いだろ別に。あーあ、ヤらねぇで女と話したなんて久しぶりだったわ。な、夢夏」
「嵩……」
スタスタと私に近づく嵩。
明らかにS感が滲み出ている嵩の口角は心なしか上がっている。
そうしてベットに押し倒した後私の顎を掬った。
「こんな人形みてぇな綺麗な顔崩して、ちっさくて細い身体でいろんなもん背負ってよ。町をフラフラふらついて。」
「っ……」
「知ってる、魅月の連中が女を守るだなんて有り得無いのに。
守るなんてなにかお前も抱えてんだろ?なぁ、話してやれよ。
あいつらを頼れよ。」
「私…っ、怖くてっ。離れたくないっ」
「大丈夫だ、夢夏。お前が頼りきってもあいつらは答える。」
「っぅ、うん…っ」
「現に今、あいつらお前のためだけにここまで来たんだ。」


