「もっと沢山話をして、今まで通りにしたいのか?」
「──────っ、」
心に閉ざしていたナニカが割れた。
「陵にね、髪染めたねって」
言いたいよ。
「香月にね、前におやつで食べたガトーショコラ美味しいからまた作ってって」
ありがとうって言いたい。
「真帆がくれたハンドクリーム気に入って愛用してるって」
貸してくれた本も面白いって言いたい。
「奏夛がくれた参考書のおかげで良いレポート書けたって」
あのおかげで先生にも誉められた。
「椎にねっ、いっぱいいっぱいありがとうって。いっぱいいっぱいごめんなさいって。」
「・・・・・・・あぁ」
「言いたいのにっ、前の距離感が分かんなくて…っ。 それに避けられてる感じがして悲しくて……苦しくて痛いの・・・・・・・・!」
───────ガンッ!!!
「なに本音を馬鹿の前でしか言わねぇんだよ。
─────・・・夢夏。」


