そういうと、グイン!と急カーブした嵩。
しかも猛スピードだったから、私は悲鳴にならない悲鳴をあげていた。
心臓がお祭り騒ぎをし、 体は三途の川を渡りかけていた。
「生きてるか?」
「か、かろうじて」
「そうか。じゃあまた速度上げるから掴まれよ」
「いやですやめてくださいお願いします神様嵩様仏様」
「よし、スピード上げるぞ」
「法的に訴えてやる!
いやああぁああー!」
「そうか、そんな楽しいか。
HAHAHA」
「やめてくださいやめてくださいお願いします」
あれからスピードは全く落ちず。
どこか不気味な倉庫の前に止まり、私は担がれた。
「……私を誘拐してなにが得になるわけ?」
「魅月の弱点はお前だろ」
「、はぁ!? 私なんかそんなに存在感ない!」
「喋んな。」
嵩は細いのに、なかなか筋肉がついて力持ちだ。
だって片手で私を担いでいる。
反対の手で倉庫の扉を開けて、中に足を踏み入れると。
「colorful」


