驚いて椎を勢いよく見る。
キス…ねぇ……。
ははっ、馬鹿じゃねぇの俺。
なに妬いてんだよくそ。
「夢夏は、………だ」
「……なんだよ」
最後まではっきり伝えない香月に食い付く綾。
香月はがはっきり言わないって事は、この後言うことの大体は予想がつく。
「夢夏が恋愛しないのは、多分、好きな人に母親のように暴力をふられるんじゃないかって思ってるからだ。もしもそれがこの中にいたら。
夢夏が恋愛感情に気付いたら……
確実にそいつを避けるぞ。」
「ッ、そんな……」
「だからって俺らがなにか出来るワケじゃない。その夢夏が好きになった奴が努力すれば良い」


