「奏ちゃんって、夢ちゃんの事好きなの?」
「あぁ、仲間としては認めてるよ俺は~。あそこまで頑張ってくれてんだもん」
「ちょ、奏。真面目に染めろ」
「はいはいわかって…」
─────「じゃあ夢夏は恋愛感情として誰が好きなんだろうな」
呟く香月の声がやけに響く。
ピリッと部屋が締まる。
その発言に一番早く返したのは。
「………ざけんなよ香月」
魅月の金の帝王だった。
「なにが狙いだ。お前はもう気付いてるだろ。」
体に痺れる程低い椎の声。
伸びた前髪で、瞳が見えない。
いや、俺も薄々気付いていた。
夢夏には。あいつには恋愛感情がねぇ。
「夢夏にキスした。」
「なっ、」
「でもこれはキスじゃねぇって言ったらあっさり頷いた。」


