「奏、俺いつもの色な」

「はいはい綾ちゃん、わかってるっつーの。誰もプリンにするって言ってねぇよ~」

「ぅおおぉい!!」



あいつには、荷が重すぎるんだよ、俺らを守るとか。


綾の心を動かした、夢夏の発言。

私が守る。って、そう強く言ったけれど。

守れてないワケじゃねぇが、トラウマを持つ夢夏には荷が重い。



俺は綾の髪に手をかけた。

今より一段明るくしてやろう。
その方が似合う。



「俺がさー。捨てられた子って言ったら驚くかな姫は。ついでに女を抱いて捨ててる事も」

「とか言って抱いてる数が徐々に減ってるのにはワケがあるのか奏夛」



試すように俺を見る香月。

なに調べてんだよテメェはよ~。


「抱いた女の匂いがつくと、あいつ俺を無意識に避けるんだよ」



まるで、私も捨てるの?って言うように見えて、あれじゃあ気安く女を抱けねぇよ。


まじ勘弁。