―――頭がくらくらする。 落ち着いて私。 奏夛なんて、常にスキンシップが激しいじゃないの。 私は右手で奏夛に触れられた部分を擦った。 本当に嫌。 今日はなんなんだろう。 奏夛の視線が、やけに色が無くて今にも消えそうで。 「・・・・忙しい」 中身が詰まりすぎだ今日は。 窓を開け、新鮮な空気を体に入れた。 まだ生徒の掛け声が聞こえる。 アノ日まであと少しなんだ。 負けちゃダメなんだ。 それは自分の過去にも。