「大丈夫だ。キスはこんな場所でしねぇよ」
そ。 そうなの?!
「事実唇同士はそんな触れていない。だから安心しろ」
「は、はい。」
本当に心臓が五月蝿い。
なんだか私だけ恥ずかしがってる気がして嫌だ。
あれはキスじゃないって。
そう自分に言い聞かせた。
「ごっ、ごめんね夢夏ちゃん?!ファーストキスをあたしのせいで奪われて!」
「キっ、キスじゃないですから!!」
「本当にごめん!! そうだよね、白虎の事忘れてた・・・・。」
しょんぼりして、私の胸にすり寄ってくる妃優先輩。
か。かわいすぎます先輩。
「夢夏ちゃんおっぱいでっか!!!? 」
「きゃああぁっ!! なにを破廉恥なっ!」
前言撤回。
妃優先輩変態です。
「うーん。これで処女はそそるね、未開発で。ね?妃優」
「ほんと! みんな手ぇ出さないならあたしが手出しちゃお」
あれ? 今男みたいな声が。
椎とは違う、柔らかい声。
「ゃ、触るのだめです!! し、椎!」
「あは、触ってるのはあたしじゃないよ。 ほら、つかさ!」
つかさ?
誰それ、聞いたことな…
「初めまして、お姫様」
「っん! ひゃぁ!」
いきなり左の頬に、柔らかいものが当たる。
肩を誰かの細めの腕でホールドされ、視界にメープル色の髪が揺れた。
「だーれだ。 」
「知りまふぇッ「それ以上喋るな犯すぞ」 ッ?!」
なにこれ!?
待てよ待てよ待てよ。うん。
知らない人に『だーれだ』とクイズをされ。
知らないと言おうとしたら、椎に口を塞がれ。
本当にカオス!!!


