どうぞぉ~っ、と猫の足型のスリッパを履いた妃優さんが誘導してくれた。
椎は腕組みをして動かなそうだったから、座ろうとお願いすると渋々動いた。
「はい、手作り牛乳プリン!」
「あ、ありがとうございます。
椎、食べる?」
「・・・・いや、湯気たってるぞコレ。」
「や、焼きプリンなの!・・・多分。夢夏ちゃんどーぞっ」
「ありがとう、頂きます!」
妃優先輩から頂いた真っ白ツヤツヤのプリンを一口口に含む。
実は、プリン久しぶりなんだよね。何年ぶりかな。
あの貧乏生活の時は、《甘い物より明日の命》だったからな。
「ん。・・・・・・・温かい?」
「美味しい!? もう一口どうぞ! 次はカラメルソースかけてあげるからっ」
プリンってこんなに温かいものなの?
それに甘くない。
美味しい、とは言えないな。


