「………くっ、…」
「ッ!?」
動いた!!
今絶対お腹動いたわよね?!
「っあー、わりぃわりぃ。まさか椎を出すとはなー」
くつくつと、それは楽しそうに奏夛は笑った。
「もぅ! 起きてたんだったら早く退きなさいよ」
「いやぁー、すっげぇ良い香りするから二度寝する所だったわ」
むくり。やっと奏夛が起き上がってくれた。
私は急いでベットから降り、髪を手櫛で直した。
「なんか香水つけてんの?」
「私? あぁ、椎が用意してくれた香水つけてるけど…。物凄く良い暮らしさせてもらって、本当にありがたいわよ」
「へぇ……、だから俺らの好みの香りってワケか」
「え?今なんて?」
「・・・・なんでもねぇよ、さ、そろそろみんな起きただろ。出ていかなきゃ喰っちまうよ?」
「い、言われなくても出ていくわよ!」
奏夛の放つ言葉にいちいち同様してしまう私。
なんて恥ずかしい。
少々乱暴に扉を閉め、私はそそくさと椎の部屋へ向かった。


