パタパタと私はスリッパを滑らせて。
静かに扉を閉め部屋を出た。
「ふぅ・・・・・・」
今の溜め息は、幸せだから?
悲しいから?
何かが足りないから?
意味のない溜め息を澄んだ空気に落とし、私は部屋に入った。
この部屋、最初椎がいてびっくりしたのよね・・・・・。
最初の発作は、ここだったし。
最近はみんな気を使ってくれて、白虎の話題もない。
話題も減れば、発作も減る。
みんなに気を使わせてるよね、私。
甘えちゃダメだ。
だってみんなは、一般の男子高校生だから。
一般よりメンタルが強いかも知れないけれど、でもだめだ。
私も強くならないと。
「・・・・、あ。」
そういえば、今日からブレザー無しでも良いんだっけ。
じゃあ、ベビーイエローのカーディガンだけでいいや。
それに最近、髪色とブラウンのカーディガンが同色で、『木みたいだね』と真帆に言われて。
結構傷ついて、あまり着なくなってしまった。
トントントントントントントントン
トーントーントーントーン
ト.トトトトトトト
はい、噂をすれば。


