「わりぃかよ」
「ううん、そういう所があるからこそ、今の陵がいる。」
私は陵の腕をほどき、向かい合って陵を見つめた。
陵の瞳は、まだ悲しみで染まっていて、陵らしくなかった。
「笑いなさいよ、馬鹿」
「うっせ。かっこわりぃだろ、今の俺」
「ふふっ、言い返さない陵も素直で可愛いわね」
「馬鹿か、離せ・・・・っ」
衣擦れの音がなり。
陵とスローで離れる。
久しぶりに焦った陵を見て、距離が縮んだ気がした。
私は生徒会メンバーの本当の姿を見たい。
焦ったり、泣いたり。
一緒に気持ちを共有したい。
「朝ご飯、作ろうかなー」
「毎朝食堂の飯を誰かが運んで来てくれてたからなー」
「ッえ? そうなの!?」
「今まで黙ってたけどなー」
陵はケラケラ笑うと、イスに座り長い脚を組んだ。
うわ、脚長いな。
「じゃあ今日も?」
「多分、部屋に届くわ」
「じゃあ私、着替えてくるわね。」
「りょーかい」


