陵は、星野さんをまだ追っているんだ。
でも、表には絶対出さない。
ピンクを見ただけで、すぐに思い出すぐらいなのに。
「ごめんっ・・・・着替えてくるから」
涙は見せまいと袖でぬぐり、着替えようとして私は立ち上がった。
私はもうピンクを着るのはやめよう。
ただ陵を傷付けるだけだ。
「おい・・・・待てよ」
「ッ。」
服の袖をきゅっと掴まれて、動きが止まる。
「萌友に、さ。実は振られたんだよ。多分、俺らは結ばれない運命だからって思ってるからだ」
「・・・・・・うん。」
首に陵の腕が回って、距離が縮まった。
その行為も、私には罪悪感しか残らない。
「星野さんと重なったのよね、私が」
「・・・ちっ、泣くな馬鹿」
「うるさいわよ・・・一途過ぎるのよあなたは」


