朝、あまりにも早く起きてしまって、ルームウェアを来てリビングに向かった。


実際、ルームウェアなんて着たことが無くて困ったけれど。


ピンクのモコモコ素材のルームウェアは、肌触りが良くて好きだ。

似合うかどうかは、別として。



リビングのソファーに座り、壁にかけられた写真を見た。

やっぱりあの時撮った私達の写真を見ると、顔が緩む。

大好きな仲間達。


「・・・・・・あ、」

「・・・・・・・・・陵?」


声をした方を見ると、今にも泣いてしまうんじゃないかと思う程の顔をした陵がいた。

何だか話しかけずらくて、暫く沈黙が続いた。


「な…んだよ、夢夏」

「それは、こっちの台詞よ」

「いや、・・・・・・・・わりぃな」


なにが、という前に陵は「アイツ、ピンク好きなんだよ。」と、言ってきたから。


本当に自然に、涙が伝った。