「くくっ、あんな、顔に傷つけたくねぇし、血がくせぇだろ?」

「夢夏もつけてたら、居場所わかるしな」

「ぷっ、つけてたら、夢ちゃん生徒会の姫っていう事が鷹松に知られるでしょー?」


とてもザックリと説明された。

うん、取り敢えずみんな鷹松との抗争しちゃうのね?


「・・・・・・・・・・・・・・・・鷹松を倒すなら、絶対怪我しないでね?
私も頑張るから」


多分、私が鷹松との喧嘩を止めようとしても、自分の我が儘だから。


だからせめて、これだけは守って欲しかった。


「許してくれる?私の我が儘」


少し涙目になりながらも、みんなを見ると。


「あったり前だ。まぁ、怪我はさせるけどな」

「多少の怪我は見逃せよ姫ー」

「俺が夢夏を守る。」

「僕頑張っちゃおー!」

「鷹松の攻撃の作戦ぐらい手にはいる。だから怪我はしない」


やっぱり優しい言葉で返された。


「ふふっ、ありがとう」


私がクスリと笑うと、みんなにっこり笑った。