「えっとー、僕は椎名真帆っていうんだ~、よろしくね」
無駄に語尾が伸びるけれど、とても可愛い。スキンシップが激しい。
「坂本綾、よろしくな!」
にこやかかつ爽やかにガバッと頭を下げてくる綾。
思わず私も立ち上がり頭を下げた。
「棟方奏夛っていう人間でーす、よろしくでーす」
「………っ」
私は怒りのあまり声が出なかった。
なんで自己紹介をこんなふざけてるのよ!
「奏夛、ふざけるな。…片桐香月、わからない事があればなんでも聞けよ」
「ぁりがと、っ香月」
「俺は姦薙椎。」
「うん。みんなよろしくお願いします。……て、え?なんで私がよろしくしちゃうの?」
「あー…それか。」
くしゃりと、面倒くさそうに髪を掻きあげる椎。
そうだった、なに馴染んでるのよ私。ここに来た理由さえ知らないのに。


