「今のが─── 私の闇よ」


保健室に行き、休むと、次第に具合も回復した。



そうして、私は過去についてみんなに話した。


「……私は、時に発作も起こすし、精神だって、安定しない。それでも、」


離れないって、言ってくれる?


「離れるか」

「………ッ、わかっ「なワケねぇだろうが」」

「きゃっ」


突如、おい被さってきた椎。
両手首は頭上で固定され、身動きが取れなくなった。

いきなりだったこともあり、破裂してしまうぐらい心臓が暴れていた。


「夢夏。」


強く、芯のある瞳で見据えられて。
優しい声で呼ばれて。

それは私の涙腺を刺激するのに充分で、私の瞳には涙が溢れた。


「覚悟なんて出来てねぇくせに。俺らがそんな頼りないか?」

「違う!……」

「離れたくねぇくせに。見てりゃわかる。」

「っ……なんでっ…!」

「もっと頼れ。甘えろ。俺ら全員が嫌がるまで」


涙がとまるわけもなく、ただただ泣く私に、あやすように優しい口調の椎。
でも、優しすぎる。
私には勿体無いぐらいだ。


「馬鹿……、白虎よ?またいつ私を狙うかわからないものっ…ぐずっ」

「重々承知だ」

「っ、白虎は刃物を使う組よ?私といると、貴方達も危ないの」

「大丈夫だ。俺をナメんな」

「根拠もないくせに……うっ、ぐずっ」