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「チッ・・・もっと声出せ」
「はっ、はいっ・・ぁっ、んっ・・・」
「いいか…愛してるからやるんだぞ?俺はお前を愛してるのに、どうしてお前は応えない」
「私もっ、好きで、ゃあっ、愛してますっ、んっ、!」
「ここか?ここが好きなのか?」
「いっ、違っ、はぁっ、」
毎日繰り返される行為。
最初は暴力をふるい、最後に行為を何度も繰り返す。
殴られたお母様の体は、腫れたり痣になっている。
「・・・・・・由美子、もういい。寝ていいぞ」
「ッ、はい」
可哀想。最低。
なんて、簡単な言葉じゃ片付ける事など無理で。
【狂愛】だと思った。
一番苦痛なのは、お父様は、私に陰で暴力をふるっていたのをバレていないと思っていた事。
私は、【愛】が。【暴力】が。
怖くて怖くて、お父様を思うと吐き気や咳がでた。
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服をカバンにつめ。
とりあえず東に逃げる事だけを考えていた。
そうして、住むことになったのが東の領域。
中学校生活は、なにも楽しく感じなかった。
お金も無く、平凡で。
やっと普通になれた。それだけを感じていた。
「夢夏、次移動教室だよ」
「あ、私具合悪くて。保健室に行くから。ごめんなさい」
「いーよ!じゃあ行こ!」
具合も悪くて、保健室にはいつもお世話になっていた。
クラスのみんなとは、一定の距離をとっていたハズなのに、何故か友達はたくさんいた。
男子からの目線も怖くて、告白されても断っていた。
憂鬱で。退屈で。


