計算づけのヒロインが愛した正義のヒーロー


「おかえり!

…あれ、愛奏ちゃん帰っちゃうの?」


「そうなの…ママはちょっとだけ親バカなの。

また誘ってね、ばいばい梓ちゃん、玲子ちゃん」


「「(ありがとう、あかね!)

うん、また明日ね!」」


最悪、本当嫌。


何で、何で私は東京にまで引っ越したのに、

あの男がいるのよ。


「ごめん、

俺も用事あるから帰るから」

「ってお前、

あかねちゃんをお持ち帰りか!?」


「ん…まあ…」