「それじゃあ… 私は教室戻るから。」 本当は一緒にいたいはずなのに、 気を使わせてしまった。 「ありがとう。前田。」 「ふふふ。いいよ。 瑠衣を守ってくれるならね。」 そう言って彼女も出て行った。 自身を持ってうんとは言えない 自分に呆れてしまった。 俺に、できるのか… 蒼を守れなかった俺が…。 「ん…?ここ…は…」 瑠衣が、目を覚ました。