さらに私が付け足す。 『何で?』 そっと彼の方を見ると、私の質問 に悩んでいるようだった。 教室はシーンと静まり返っている。 なんだか変な感じだ。 ノートを差し出される。 『呼びたいから。』 呼びたい?何だそれ? でもまぁ、呼んじゃいけないわけ でもないしいいか。 『それなら、どうぞ。』 彼の様子を伺う。 にこにこと私を見ている。 それがなんだか可笑しくて、つら れて笑ってしまった。