相変わらず、杏華とは話せないまま。
話したいって聞かれたら…。
話したくないって言うけど…。
何か、このままじゃ嫌だった。


聡太「どうかした?」

栞夏「ううんww何でもない。」

聡太「あんまり、無理すんなよ?」

栞夏「うん、ありがとう。」

何も言ってないのに心配してくれるは
何か、気持ちが通じ合ったみたいで
ちょっぴり、嬉しかった。

栞夏「はぁー。」

大祐「田代ーーーー!」

何故か大祐くん猛ダッシュで
私の机に直行!

栞夏「え、えっと、大祐くん?」

大祐「田代の過去の話が…」

栞夏「えっ!?」

大祐「差出人無名な一斉送信のメールが出回ってるんだよ!」

栞夏「嘘…」

もしかして、杏華!?

でも、杏華とは中学が違うから…。

大祐くんは、裏切る人じゃないし。

そんなことを考えてると…。



ーピロリンッー

誰かのメールの着信音。
マナーモードのバイブ音。






そして、クラス全員の
携帯が一斉に鳴り始めた。