「……あ、あぁ。」
彼はそう言うと
私の後ろを少し離れてついてきた。
無言。――――――
何を言えばわからないし。
お互い口を閉ざし歩く。
そうして歩いていると
もう家についてしまっていた……
私は溜息を吐き
家の門に手をかける。
「……あのさ―――」
『さっきは!…。さっきは、ありがとう。じゃ……。』
私は、彼の言葉を遮り
急いで家の中に入った。
彼になにを言われるか怖かったし
自分も冷静になってから
ちゃんと話をしたかったから。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…