「あれ?梨々香ちゃん?」



コンビニを出ると、
バイクを停め
その前にたむろっている
リイキの友達がたくさんいた。

みんな現役の暴走族だから
いる人たち頭が赤やオレンジなど
カラフルだ。



『こんにちは。武藤さん』


私は軽く会釈をしといた。



「いや、俺もいるよ!梨々香ちゃんっ!」

口元から煙草を離し、白い煙と共に
ブンブンと手を振る宮田さんもいた。



「つーか、リイキと一緒じゃないのか?」


ギクッ――――


そうだよね。いつもリイキと一緒だし
一人で行動してること自体
ものすごく珍しい。

しかも、制服で学校帰りなのに
隣に彼がいないことに
不思議に思うのは当然だ。