床に無造作に置かれた 銀色の重たそうな でっかいダンベルを片手に動かし始めた。 無言で。 『……あのね。』 「梨々香。すげー好きだから。」 眉間にシワを寄せながら グイッグイッとダンベルを持ち上げ ぶっきらぼうに言い捨て去った。 『………ん?』 「だから…嫌いになるな。」 『…う、うん。』 いきなりどうしたんだろう。 「嫉妬しすぎてさ…俺のこと嫌いになられたら……そのつれーし」 『………え?うん。』 「いや………なんでもねえ。」