『うぅん。本当はわかってるから。』


彼が私の顔を見た。
悲しそうな顔で。


ズクン―――


胸が痛んだ。



『リイキ、私も苦しめてた。ごめんね。』



「いや、いいんだ。
 俺の傍にいてくれんならいい。」