―30分後―
「今日さ、男にフラれたんだよね。」
『うん。』
「1つ上の先輩なんだけど。超絶イケメンでさ。」
『いいね、先輩って萌えるよね。』
「そー。屋上呼び出して告白したんだけどダメだった。」
『度胸あんじゃん、すごいよ。』
「そお?」
『うん。自分だったら先輩を屋上に呼び出す勇気ないから尊敬する。』
「でさ…ギャル系は無理なんだって。」
『そうやって言われたの?』
「うん。だから、他あたってって。」
『最悪な男やね。』
「うん。ちょっと傷ついた。」
『よし、綺海行くぞ。』
私は彼女の頭を撫でる手をとめ
立ち上がった。
「え?」
『りり姉も、溜まってんの。付き合ってくんない?』
「いーよ。」
彼女はそう言って笑った。

