『ん。玲華ばいばい。』


私は、起き上がり
バッグを肩にかけ
前に座る彼女に手を振った。




玲華「…あ。うん。じゃ、じゃあね?」



私は歩いて彼の席に向かう。
また寝ている彼。


私も寝ていたから
人のことは言えないのだけれど。




グラグラと彼の両肩を掴み
揺らしてみる。




『先、…帰るから。』


起き上がらないので、
私は一人で教室を出て帰ることにした。