「そういえば、守、
まだ新しい彼女いないの?」

兄貴も勇と同じこと聞くんだな。

「いたら、兄貴を呼んでねえよ。」

「たしかに。」

「ていうか、兄貴の方はどうなの?
いい加減、彼女できた?」

「僕は別にいいの。」

「よくねえよ。俺が良くない。
誰か紹介してやろうか。
あ、そうだ。
それこそ、上の滝野なんてどう?」

「どう?って何、生徒紹介してるの?
問題でしょ。」

「いい女だと思うよー
俺が教師じゃなかったら、
ぜってー手を出してたもん。」

「怖いこと言わないでよ。
高校一年生って16歳とかでしょ?
流石にまずいよ。」

「そうか?愛さえあれば、
年の差なんて関係ないと思うけど?」

「守がいつか、
訴えられるんじゃないかって
…お兄ちゃんは心配です。」