…結局、私が折れて、悠美っちに連れられて
職員室に来てしまった。


「あと、
これと、これと、これもお願い。」

ドン…ドン…ドンと
悠美っちがプリントの束を
私の腕に乗せていき、
重みがその度、増していく。

重い…

「先生、なんか私に恨みでもあるんですか?」

「滝野さん達みたいに良い子が、
うちのクラスの子で助かるなー」

「…何故、話が噛み合わない。」

「凛、心の声が出てる出てる。」

「雪乃ー重いよー助けてよー」


雪乃も手伝いに来てくれた。
さすが生徒会役員、いい奴だ。

「私だって重いって。」

「陸上部の筋肉と一緒にするな。」


「だから、
陸上部ってあんまり関係なくない!?」