俺様ボーイVS爽やかボーイ


「よいしょっ」




「あ、あれ?」





もう帰ろうと思って立ち上がった






.....つもりだったんだけど立てない.....





男三人に蹴られたところが痛くて立てない




「どうした?」




「た、立てない.....」






どうしようこれじゃあ帰れないじゃん!




「ったく、ほらのれよ」






いきなりあたしの前でしゃがみこむ蓮




「え?」





「だからのれっつってんの」




いやぁーのれって言われましても.....








「重いよ?」




「んなこと知ってる」






し、失礼な?!





もーいいやのっちゃお。








「のるよ?」



「ん」





よいしょっと。







おんぶなんてお父さん以来だよ!






は、恥ずかしーー!!







「だ、大丈夫?」





「重い」




「ちょっと!女の子に向かってそれはないでしょ!」





ま、重いことぐらい自覚済みだけど.....










「嘘、お前軽すぎ。もっと食べろ」







ちらっとあたしの方を向きながらそんなこと言うから心臓がはやまるはやまる。









心臓の音。聞こえちゃうよ!!






そんなこと考えながら家に到着