高校生デビュー

そして当日がやってきた。

時刻は七時ちょうど。


「寒いっ」

「秋ですもんねー」


空には満面の星。
まぁ双眼鏡さえも持ってこない私たちは、なんのための天文部なのか?

「おなか空きましたねー
ご飯にします くちゃん」

くちゃん!?
くしゃみがそんな音?

「ハズカちぃ。」

藤沢君はなんだか赤ちゃんみたいだった。