彼女のことを知ったのは1年生の時。

「白鳥くん、生徒会長当選おめでとう!」

クラスの女の子から生徒会長当選の報告を受けた。

「どうもありがとうございます」

僕が微笑んでお礼を言うと、女の子たちは顔を真っ赤にさせ、黄色い声をあげた。

こう言っては失礼だけど…僕は昔から女の子に関して苦労したことがなかった。

僕に寄ってくる女の子はたくさんいた。

告白も、もちろん数えきれないくらいに受けた。

そんな子たちとつきあうことはなかった。

何故なら、
「百花、やったよ」

3歳年下の妹、百花が好きだから。

百花は僕の、理想の女の子だ。