僕の名を呼ぶ君の声




「数学の先生、厳しいよな」

「怖いですよね」

「俺、いつもボーッとしてるからさ、絶対目つけられてる」

「何考えてるんですか?」

「んー、なんだろう…」


あなたのことです、なんて言えるわけない


「あたしもそういうときあります」


そう言った伊吹さんの笑顔は天使だった



「伊吹さんもあるんだ!」

「はい
あっ、間宮くん部活始まっちゃいますよ?」

「あー、俺今日部活ないんだ」



サッカー部、今日は部活ありません

なんて嘘


バリバリやってるよ、グランドで