目の前に野球ボールが転がって来たのだ。



…ボール。



「わりぃ、それとって!」


遠くから男性が近づいてきた。


ボールを拾うと、男性はもう目の前にいた。


「ごめんな?練習してて…って、その制服…確か有名な暴走族がいるとこの…」



…きっと、怖いんだ。


あたしがその学校に行ってるから。