…あいつにはもう、




大切な奴がいるんだな。




「…みーちゃんを渡してよかったの?」


傷だらけになっている竜也が戻ってきた。



「お前…ボコボコにされすぎだろ?」


「いやー、何か今回は手強くてさ」




ったく…………。



「なぁ、竜也」


「ん?」


「…俺は間違っていたのかもしれない」


「たとえトップが間違っていても、俺達はついていくよ」


「はっ…それはごめんだな」


口角が少し上がった。