「えっ…?」


「由緒は俺を庇って死んで……それなのに、誰かを好きになっていいのかって」


…泪………。



「でも、やっぱりお前が好きってことに変わりはなかった」


泪は優しく美玲を抱き寄せた。



「もうこれ以上、大切な奴を死なせたくないんだ」


その声は震えていて、


泪は『死』ということに脅えていた。



「…あたしは死なないよ?ここにいる」