あ、かわいすぎるから恥ずかしいのかな。


「んー、じゃあ、いっくんー…「名前の問題じゃねぇよ。てか変わってねぇよ」」


名前の問題じゃないの?


私は小首を傾げて樹を見た。


樹は私と目が合うと、ばつが悪そうに顔をしかめた。

「やっ、名前の問題ではあるんだけど、あだ名とかじゃなくて」





「だからっ!赤の他人に名前呼ばれんのはいやだっつってんの!」


樹…。


「ぷふっ」


私はつい可笑しくなって笑ってしまった。


「ぷふー。私たちは家族になるんだから赤の他人ではないよ?」


家族になるんだから!


イッツ・ファミリー!


あれ?こんな英語あったっけ?


私、中学のときの英語の評定1だったからよく分かんないや。