あ。


どうしよう。


お酒なんて、飲まなければよかった。


多分そのせいで、こんなにいろいろしゃべってしまうんだ。


こんなふうに、泣きそうになっちゃうんだ。



「マコトくん…?」


顔を見られたくない。


ボクは陸さんの前を、早足で歩く。



「ボク、ここからはひとりで帰ります」


「マコトくん!」