目が、夕日に慣れてくる。

堀井は、心配そうな目をしている。




「なにが?」

「まこちゃん、吉田君のこと、好きなんでしょう?」

「え?な、なんで?だって、吉田は男だし……」




そうだよ。

吉田は、男の子なんだから、友達だよ。

友達として、大好きなだけだよ。





「やっぱり、まこちゃん気付いてなかったんだ」




堀井が、呆れたように、笑う。

ちょっとだけ、泣きそうな目で。




「ちっちゃい頃から、まこちゃん、好きな人ができると、その人のことばっかり話すから。ここんとこ、ずっと、吉田君のことばっかり話してたよ。まこちゃん」




え?