「みっちゃん、それは違うと思うよ」 「違わないってば。ねぇ?有希ちゃん?」 有希ちゃんがまた、こくん、と頷く。 「こんなに小さくても、女の子なのねぇ」 吉田のお姉さんまで、感心したように頷いている。 ええっと。 ボク、どうしたらいいんだろう。 なんとなく気恥ずかしくて、吉田と目を見交わす。 「俺らには、女の子の気持ちなんか、わかんないもんな」 吉田が言い訳のように言って、頭をかく。 そうだよね。 でも。 嫌われたんじゃなくて、よかった。